ひとりごと

声優と舞台俳優を少々

行きたいものだけに行けばいいのに

皆さんには絶対負けたくない同厨っていますか?

例えば、絶対にこいつよりは前の席がいいって思う人とか。

私はいます。

 

というか基本的に負けず嫌いな私。

中学生の時には嫌いな子がたまたま頭のいい子だったために彼女に勝つために毎回必死こいて勉強した結果何故か学年上位常連になっていました。

大学受験の際も特に行きたい大学はなかったがこいつより上の大学に行きたいと思う人はいました。結果それなりの大学に合格しました。

こいつだけには負けたくないという思いだけがいつだって私を動かす原動力だったのです。

 

 

過去の記事にも書いている通り、大好きな男性声優(以下Aくん)を応援していた時も絶対に負けたくないと思う相手を作ってしまいました。

勘のいい方は予想できると思うんですけどこんなん地獄でしかない。

 

私は地方に住む大学生(実家暮らし)です。

日々AくんやBくん(推し)のライブや舞台に行くためにアルバイト(時給800円)に励んでいます。

そして私が絶対に負けたくないと思った相手(以下X子とします)は私と同い年の関東在住の社会人(実家暮らし)でした。

 

 

その一、まず立地条件で負けている

X子は都内に出るのに数百円、私は夜行バスで遠征していたため片道5~6千円。

どう考えても完敗

 

 

その二、社会人と学生

社会人と学生ってまず仕事に対する責任感が何よりも違いますよね。

私たちアルバイトは休みたい時に休めますけど社会人になると休みたい時に休めないなんて別に珍しいことではないですよね。

だから収入の圧倒的差なんてまったく気にしていません。当たり前のことだから。

でもその対象が嫌いな相手だとそう思ってられないですよね。

X子の収入は私が毎月朝から晩まで働いた給料の倍近くありました。

よってこちらもどう考えても完敗

 

 

当たり前ですけど私の方が都内に出るのにかかる交通費は断然高いのに私の方が収入が少ないんですよね。

そもそも勝てるわけないんです。

勝てるわけないのに張り合ってしまうのが私なんです。


っていうか私は何と戦ってるの


 

 

X子にだけは負けたくない、X子が行くなら私も行く、X子が行かないなら行く、X子にだけはX子にだけは・・・・・・・・・・

Aくんのイベントには全部行きました。どんなに突然発表されても行きました。ツアーもX子よりいっぱい入りました。CD、DVDもX子よりいっぱい買いました。

当時の私はAくんに会いたいからライブに行くのではなく、完全にX子に勝ちたいがためだけにライブに行っていました。もはや意地です。

結論から言いますと同厨に負けたくない、ただその一心だけで行ったライブはまったく楽しくありませんでした。特に自分よりX子が前に座っていたときとか地獄でした

 

 

ライブ終わり、イベント終わり、自分はどうしてこんなに必死になってライブに来たのかわからなくなっていました。

ツイッターを見ると楽しかったと喜びに満ちているTL。

ぜんぜん楽しくないよ。

毎日毎日バイトして、もう新鮮さも何も感じなくなってしまった東京に毎回高い交通費を払って、楽しくないライブに来ている。意味が分からない

ツアーだってろくにセトリも演出も変わらないのにX子に勝ちたいがために何回も行って、このお金でBくんの舞台のチケットもっと増やせばよかったって思ったことも死ぬほどあります。

東京に向かう夜行バスに乗る前はいつからか楽しみよりもめんどくさいという気持ちが大きくなっていました。


 

 

最初はAくんに会いたいからという思いだけでした。

その思いだけで行ったライブやイベントはすごく楽しかったです。

負けたくない、その思いだけで行ったライブやイベントは楽しくなかったです。

やっぱりライブも舞台も誰かのため、じゃなくて自分のために行ったときがいちばん楽しいんですよね。

それに気づいてからはだいぶ落ち着きました。

 

 

でもやっぱり何度も現場に行くとあの人いつも来てるなぁって思う人っていますよね。

実際にBくんの現場でもまた同じ現象が起こっていますし・・・(笑)

Aくんの反省からBくんは自分のペースで応援しようと決めていたのですがきっと私はまた同じことを繰り返す気がします。

もうこればっかりは性格だから仕方ないのかもしれない。

 

 

私はこの負けず嫌いな性格のせいで自分で自分の首をしめてきました。

当時は気づきませんでしたが犠牲にしたものも相当あります。

二度と同じ過ちを繰り返さないように、他人は他人だと割り切れる強い心がほしいと日々思っております。

 

 

行きたいものだけに行けばいい、当たり前のことなのにこれってすごく難しい